2008年10月5日(日)「しんぶん赤旗」
大規模学童保育 分割急げ
札幌で全国研究集会
第43回全国学童保育研究集会が四日、二日間の日程で札幌市内で始まりました。主催は全国学童保育連絡協議会と北海道学童保育連絡協議会。
初日の全体会は、道立総合体育センターで行われ、全国各地から二千七百人をこえる保護者や指導員らが参加しました。
北海道学童保育連絡協議会の柴野清次郎会長が「初の北海道開催。歴史的な日です」とあいさつしました。
全国学童保育連絡協議会の山本博美会長が基調報告。政府が学童保育を十年間で三倍に増やすとしていることに触れ、「私たちの長年の運動が社会や政府を動かした。しかし、学童保育のない小学校区が三割あり、学童保育の大規模化などは問題であり、新設・分割は急務の課題」と話しました。
女性指導員(26)=福岡県=は、超大規模学童で悩みながら指導員を続けてきた経験を語り、「でも子どもたちが最後に『ありがとう』といってくれた。また元気に指導員を続けていきたい」と報告しました。
北海道教育大学大学院教授の庄井良信さんが「希望をつむぐ子育ての絆(きずな)」と題して記念講演。来賓として道知事、札幌市長らがあいさつ、日本共産党から真下紀子道議が出席、紹介されました。
二日目の五日は北海道大学を会場に、三十六の分科会が開かれます。