2008年10月4日(土)「しんぶん赤旗」
米麻薬局の飛行拒否
大統領 国民の感情を考慮
ボリビア
【メキシコ市=島田峰隆】南米ボリビアのモラレス大統領は二日、米国の麻薬取締局がボリビア全域の上空の飛行を申請してきたものの、国民感情を考慮して拒否したことを明らかにしました。南部タリハ県での演説で明らかにしました。
同国国営通信によると、モラレス大統領は、国民が主権と誇りを求めて米国とたたかっていると強調し、「わが国の該当部局は米国の申請に許可を与えることはできないと公然と申し上げたい」と語りました。
ボリビア政府は九月十日、野党による暴力的な反政府行動の背後に米国の関与があるとして、駐ボリビア米大使に国外退去を命じました。米国は翌十一日、報復措置として駐米ボリビア大使を国外退去にしました。