2008年10月1日(水)「しんぶん赤旗」

独ブランデンブルク州地方選

左翼党 25%得票

国政与党と肩並べる

他州の州都で党員市長も


地図

 ドイツのブランデンブルク州(人口二百五十万人)で九月二十八日、いっせい地方自治体選挙が行われ、貧困層の救済やアフガニスタンからのドイツ軍撤退を訴える左翼党が伸びました。また同日行われたメクレンブルク・フォアポンメルン州の州都シュウェリン市の市長選では、州都の市長としては全国で初めて同党の党員(アンゲリカ・グラムコウ氏)が当選しました。

 独第一公共テレビ(ARD)の発表によると、ブランデンブルク州全体の集計で、社会民主党(SPD)が前回(二〇〇三年)の得票率22・6%から25・8%に支持を伸ばし第一党を確保しました。前回、民主的社会主義党(PDS)としてたたかった左翼党は0・5ポイント伸ばし、得票率24・7%を得、SPDとほぼ肩を並べました。キリスト教民主同盟(CDU)は5・7ポイント減らし、19・8%でした。

 同州の州都ポツダムの市議会では左翼党が得票率31%でSPDの27・1%を上回りました。また、フランクフルト・アンデアオーデルでは左翼党が得票率37・4%を獲得し、SPD(20・8%)とCDU(17・7%)に大差をつけました。コトブスではSPDが28・6%と左翼党の26・9%を小差で上回りました。

 ドイツでは連邦議会選挙を一年後に控え、国政でのCDUとSPDによる大連立政権への批判が高まっています。ブランデンブルク州でも連立を組む両党の選挙結果に注目が集まりました。CDUは大きく後退。SPDも微増はしたものの、前々回の一九九八年に得た得票率38・9%からは大きく後退したままです。

 これに対し、左翼党は「貧困層から富裕層へお金を再分配するのでなく、富裕層から貧困層へ再分配するよう政治の方向を変えよう」と訴え、都市部で票を伸ばしました。


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