2008年9月30日(火)「しんぶん赤旗」
贈賄企業から07年も献金
医療機器汚職 首相の政党支部に
麻生太郎首相が支部長を務める「自民党福岡県第八選挙区支部」が、国立身体障害者リハビリテーションセンター病院(埼玉県所沢市)の医療機器納入をめぐる汚職事件の贈賄企業から、二〇〇七年に三十万円の献金を受けていたことが、二十九日、福岡県選挙管理委員会が公表した政治資金収支報告書で分かりました。
献金したのは医療機器販売会社「ヤマト樹脂光学」(東京都千代田区、破産手続き中)。同社は同病院発注の医療機器納入で便宜を受ける見返りに、同病院元部長に現金を渡したとして今月、社長が起訴、再逮捕されています。
過去の政治資金収支報告書によると、同社は一九九五年から〇六年までの十二年間に、同選挙区支部と、麻生氏の資金管理団体「素淮(そわい)会」に計三百七十万円の献金をおこなっていたことがすでに判明しており、献金は総額四百万円となりました。
警視庁による捜査が継続中で、粉飾決算の疑いも出ている企業からの献金は、問題になりそうです。