2008年9月29日(月)「しんぶん赤旗」

姨捨山 怒りの花火

「後期医療」廃止へ一揆

“総選挙で世直しだ” 年金者組合

長野・千曲市


 「現代版姥(うば)捨て山」といわれる後期高齢者医療制度を廃止しようと、長野県千曲市にある姨(おば)捨山で二十八日、集会が開かれました。主催は全日本年金者組合中央本部・長野県本部。全国から来た五百三十人が、千曲川と善光寺平を一望できる会場まで登り、ドーンと鳴り響く花火とともに「もうがまんできない。総選挙で世直しだ」と気勢をあげました。

 「希代の悪法、後期高齢者医療制度の廃止へ、総選挙は絶好のチャンス」と全日本年金者組合の篠塚多助中央執行委員長。「最低保障年金の創設、消費税増税の阻止を実現する衆院議員を一人でも多く国会に送り出すよう総選挙でがんばろう」と訴えました。

 県高齢期運動連絡会の山口光昭代表は「われわれのパワーを発揮して廃止しよう」とのべ、県労連の高村裕議長は「与党が見直しで動揺するところまで追い込んだたたかいを総選挙で結実させよう」。日本共産党県委員会の今井誠委員長は「総選挙で廃止へとどめをさす結果をしめそう」と呼びかけました。会場からは「そうだ」と大きなかけ声がかかりました。

 「与党の見直し発言をうのみにしてはいけない」「命がけでがんばろう」と、各都道府県代表が決意表明。姥捨て伝説の寸劇や「六十、七十まだ若い、八十、九十花ざかり」という大合唱に、山の上の会場はおおいに盛り上がりました。



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