2008年9月28日(日)「しんぶん赤旗」

活動で痛感、貧困の拡大

全生連大会 分散会で討論


 群馬県安中市で開かれている全国生活と健康を守る会連合会(全生連)の第三十七回全国大会は二十七日、十三会場で分散会が行われました。

 討論は、「構造改革」路線のもと社会保障切り捨て、広がる貧困と格差、それとのたたかいについて繰り広げられました。

 福島県の参加者は、ホームレス支援の夜回り活動を発言。福島駅周辺で寝泊まりするホームレスを訪ね、生健会事務所の連絡先と地図、「住所が決まってなくても希望者は生活保護を申請できます」と書いたビラやおにぎりを配りました。

 一人暮らしの高齢者が増え、経済的な理由から近所などとの付き合いができずにいる人も増えています。

 青森の代表は六十五歳以上の会員に誕生日のおめでとうカードとお楽しみ券を贈り、「話し相手がほしい」などの願いを実現するとりくみを発言しました。

 名古屋市南区では「一人暮らしで自宅に引きこもりがちの会員に、少しでも家から出る機会を」と、毎月の班会のほか、月二回のお茶飲み会を開催。会員で散歩しながら、街路灯などの整備も実現しています。

 岡山の代表は、市営住宅などこれまでの生活相談会「お知らせビラ」配布の範囲を広げて配ったところ、「食べるものが買えず水だけでしのいでいる」と訴える返事があったと発言。「貧困が住民全体に広がっている。『会』が果たすべき役割の大切さを感じた」とのべました。

 東京の生存権裁判の原告団長は、六月の東京地裁の不当判決に抗議を表しながら、たたかいを通じて、厚生労働省は低所得者の実態をつかんでいないことが分かった、と厳しく指摘しました。



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