2008年9月27日(土)「しんぶん赤旗」
第7回中央委員会総会
志位委員長の結語
討論の結語をおこないます。八名の同志が発言をしました。全国から感想が寄せられていますが、発言からも、感想からも、「今度こそ勝つぞ」という、強い決意がひしひしと伝わってきました。
私が、最後に発言しておきたいことは、今度の選挙では、「自民か、民主か」の「政権選択」キャンペーンが激しくおこなわれるでしょうが、これを軽視はしないが、恐れないということです。正面から攻勢的に立ち向かって、日本共産党の前進・躍進を必ず勝ち取るという姿勢をつらぬくことです。そのために、私たちは、きょうの会議で、端的にいって二つの攻勢的な旗印を明確にしたわけです。
一つは、「政治の中身を変える」という旗印であります。報告でものべたように、大企業中心、アメリカいいなりという、「二つの政治悪」をただすという立場で、「政治の中身を変える」ということを訴えられる政党は日本共産党しかありません。そして、そうした立場をもった党をのばしてこそ、いま国民が深刻な生活苦にあえいでいる、将来不安に脅かされている、こういう国民の苦難を軽減することができる。このことを堂々と掲げて、選挙をたたかい抜きたいと思うのであります。
政治の中身を変えないまま、政権の担い手だけを変えても、日本の明日は開かれない。肝心なのは政治の中身を変えることであり、それができる政党は日本共産党だけであります。この旗印を堂々と高く掲げて、この選挙を勝ち抜きたいと思います。
いま一つの旗印は、今度の選挙を、「国民が主人公」の民主的政権をめざす第一歩の選挙にしていこうという、この旗印です。「自民か、民主か」の「政権選択」といいますが、日本の政党のなかで、国民の立場に立った政権構想を持っているのは日本共産党だけであります。
自民党にしても、民主党にしても、政権を争うというが、政権を担ったとして、自民党政治のこの行き詰まりが窮まった状態をどう打開するのか、どう日本の政治を変えるのか、どんな日本をつくるのか、その展望を国民に示すことは、まったくできないではありませんか。それは、この両党が、「二つの政治悪」のなかに閉じ込められ、そこから一歩もでることができないことからきているのです。
歴史的に大きく見れば、いま日本の政治というのは、大企業中心、アメリカいいなりという「二つの政治悪」から脱して、「国民が主人公」という新しい日本をつくるべき、大きな新しい歴史的な転換の時代を迎えています。そういう新しい政治を担うべき新しい政権をつくることが、いま客観的に必要とされる大きな新しい時代に入っているわけです。
「政権交代」というのなら、「国民が主人公」の政権こそ求められている。それを、今度の選挙の後につくるというのは、ちょっと気が早いですけれども、しかし、客観的にはそれが要請されているし、日本共産党をのばすことで、それへの接近の一歩になる選挙にしていこうではないかということを、大いに訴えていく。「政権交代」というのならば、「二つの政治悪」を正す政権交代でこそ、国民にとって本当に意義のあるものとなるのではないかということを、私たちは堂々と語りぬいて、この選挙をたたかい抜いていきたいと思います。
これからさきの一カ月、おそらく「政権選択」キャンペーンは空前の激しいものとなるでしょう。もちろんこれは軽視できません。しかし恐れない。私たちは、綱領路線という「国民が主人公」の新しい日本をつくるたしかな政治路線を持ち、その改革を実行する政権構想を持っている政党であります。そこに深く確信を持って、どんな風が吹こうと、これを恐れず、正面から立ち向かって、日本共産党の前進・躍進を必ず勝ち取ろうではありませんか。
私たちの総選挙をたたかう方針は明瞭です。総選挙政策もすでに発表しています。ポスターやパンフレットなどたたかいの資材もそろっています。たたかいの方針、政策、資材と、全部そろっていますから、後はこれを、すべての有権者に伝える、この活動をどれだけの速度と規模でやりきるかが、勝敗を分けることになりますから、ぜひそれをやり切って、立派な、すばらしい結果を勝ち取りたい。その決意を固めあって閉会といたします。がんばりましょう。(大きな拍手)