2008年9月27日(土)「しんぶん赤旗」
中山国交相の罷免要求
暴言問題 こくた氏が会見
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日本共産党のこくた恵二国対委員長は二十六日、国会内で記者会見し、中山成彬国交相が前日の報道各社とのインタビューで「日本は内向きな単一民族」などと三つも暴言を繰り返したことについて、「言語道断だ。罷免するしかない」「撤回ですむものではない。政治家の根本にかかわる問題だ」と述べ、罷免を求めました。
こくた氏は、中山氏の「単一民族」論について「先の通常国会でアイヌ民族を先住民族だと全会一致で国会決議したばかりだ」と批判。成田空港に反対する住民を「ごね得」とした発言についても、「歴史的経過を全く無視し、なおかつ、いま騒音対策などの問題について国が住民との話し合いを進めている最中の発言だ」と指摘しました。学力テストにからめた発言については、「学力テストの生みの親として、よこしまな狙いがあったことがはっきりした」と述べました。
こくた氏は、中山氏が文科相時代にも「教科書から強制連行や『従軍慰安婦』の記述が減ってよかった」などの暴言を繰り返してきたとし、「(麻生太郎首相の)任命責任が厳しく問われなければならない」と述べるとともに、今回の事態について「この内閣の先行きを象徴的に示している」と強調しました。