2008年9月26日(金)「しんぶん赤旗」
新銀行東京
口利きが損失拡大
村松都議 知事らの責任追及
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日本共産党の村松みえ子東京都議は二十五日の都議会本会議で代表質問に立ち、知事の特別秘書や与党都議などによる新銀行東京の融資口利き問題を取り上げ、実態を調査し全容を明らかにするとともに、銀行経営からすみやかに撤退するよう石原慎太郎知事に迫りました。
経営破たんに陥った新銀行東京をめぐっては自民、公明、民主の都議や知事の特別秘書による融資口利き、紹介を受けた企業や経営者による献金が明らかになっています。
村松氏は、都が設立した銀行だから都幹部や都議の口利きの圧力が無理な融資に応じる原因になると述べ、石原知事の「(口利きは)当たり前じゃないか」という発言を批判。知事による無謀な経営計画の押し付けとあわせて「(口利きが)損失を膨らませたことは容易に推察できる」と指摘し、新銀行を食い物にしてきた金融ブローカーを含め実態を調査し全容を明らかにするように求めました。
石原知事は「紹介の有無にかかわらず、すべての申し込みについて厳正な審査を行い融資の可否を判断している」などと答弁しました。
再質問で村松氏は、「知事は厳正な審査を行ったと答えたが、だとしたらなぜ融資関係だけで四百六十億円もの損失が生まれたのか。厳正審査をおこなったのであれば(知事が責任を押し付けている)旧経営陣に破たんの責任はないことになる」と批判し、答弁を求めました。石原知事は答弁に立てず、代わりに立った佐藤広産業労働局長もまともに説明することができませんでした。
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