2008年9月25日(木)「しんぶん赤旗」

麻生政権が発足

「靖国」「増税」「恒久法」の顔ぶれ


 麻生新内閣は、消費税大増税や派兵恒久法に執念を燃やしてきた中心的人物や麻生氏と気脈を通じる「靖国」派が目立つ顔ぶれとなりました。

 「内閣の要」官房長官には、「教育勅語」を「大事な倫理力がある」と賛美し、教育基本法改悪を推進した河村建夫元文部科学相をあてました。「靖国」派の日本会議国会議員懇談会で会長代行を務めてきた中川昭一元政調会長と中曽根弘文元文相をそろって起用。中川氏を財務相兼金融担当相とし、中曽根氏を外相に任命しました。

 総裁選で麻生氏を支援した鳩山邦夫元法相を総務相に起用。甘利明元経済産業相を規制・行政改革担当相として入閣させるなど論功行賞人事も目立ちます。

 小泉内閣当時から経済閣僚として「構造改革」の名で貧困と格差を拡大してきた二階俊博経済産業相と与謝野馨経済財政担当相は留任。与謝野氏と麻生氏は、総裁選でも「消費税10%」の主張で一致していました。後期高齢者医療制度の導入を推進した舛添要一厚生労働相は続投させました。

 防衛相には福田康夫前首相に派兵恒久法の早期実現を迫った浜田靖一元防衛副長官を起用。総裁選で麻生氏と恒久法づくりで意気投合した防衛族の石破茂元防衛相も農水相として入閣させました。


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