2008年9月24日(水)「しんぶん赤旗」
他党にくらべて女性議員が多いのは?
〈問い〉 日本共産党は、他党に比べて女性議員が多いと聞いていますが、いまもそうですか。また、なぜそうなるのですか。(新潟・一読者)
〈答え〉 日本共産党の女性議員数は、国会と地方議員合わせて第1党です。女性地方議員数は1971年に自民党を上回って132人になって以来、第1党が続いています。
いま共産党の女性地方議員は1075人(2008年8月31日現在)で、全女性議員の4人に1人を占めます。共産党の全地方議員の3人に1人余が女性です。
いま世界では男女平等の巨大な流れが生まれており、女性が社会のあらゆる分野に進出する条件づくりも進んでいます。ところが日本は、女性議員比率は国政でも地方議会でも低く、賃金の男女格差は大きく、女性管理職はごく少数です。長時間労働のまん延、保育所も不十分など、女性が社会進出する条件づくりは著しく遅れています。
日本共産党の綱領は、こうした現状について女性差別撤廃条約をはじめとした国際条約に反する女性差別が日本社会の各分野に残っていると指摘し、社会の民主主義的改革をすすめる大きな柱として、男女平等・女性の地位向上の実現、女性の社会的進出を妨げている障害を取り除くことを位置づけています。
そして、国政でも地方でも、うまずたゆまず力をつくしています。女性のあらゆる切実な要求の実現へ、雇用の男女差別是正や保育所の拡充、民法改正、くらしと憲法擁護など、率先して政策提起をおこない、草の根から取り組みを広げています。
また、日本共産党自身が、女性の役割を積極的に評価し、女性が参加しやすい活動改善の努力を進めています。現在、共産党の女性党員は全党員の約44%となっており、女性の地位向上や国民的な要求の実現に向けてさまざまに活動しています。男女が同等に役割を担って生きいきと党活動をすすめ、支部長の3人に1人は女性です。
こうした活動と努力を通して党の女性議員が増えています。共産党の候補者は女性でも男性でも、資質と力量を備え、誠実に活動し周りから信頼されている党員のなかから擁立されます。そうした女性候補者が有権者の支持を得て議員となって、住民と喜びも怒りも苦労もともにしながら力をつくしています。
男女平等、女性の社会進出を日本の民主的発展の大事な課題として位置づける共産党の立場は、女性参政権さえなかった86年前に党を創立して以来、一貫したものです。(万)
〔2008・9・24(水)〕