2008年9月23日(火)「しんぶん赤旗」
囲碁新人王戦決勝3番勝負第2局
内田二段が中押し勝ち
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囲碁の第三十三期新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負第二局は二十二日午前十時から、東京都千代田区の日本棋院本院で行われ、午後五時二十九分、191手で黒番の内田修平二段が河英一四段に中押し勝ちしました。
立会人の大矢浩一九段や奥原紀晴赤旗編集局長らが見守るなか、先後入れ替わって内田二段の先番で対局開始。序盤、右下と左下で同型になる珍しい布石で始まりました。
左上で双方の石が切り違った形になり、盤の中央へ向かって競り合っていく力の入った展開となりました。
その後、上辺で険しい攻め合いとなり、どちらの石が取るか取られるかという局面になりました。控室の検討では「黒良しだと思います。しかし白80のブツカリが、ひやっとさせられる手」(ネット「幽玄の間」の解説担当・松本武久七段)でコウになりました。
しかしコウ争いの結果は、白九子が取られて、「地合いは黒が20目以上良いでしょう。白は、64の手が良くなかったと思います」と大矢九段。
この後、河四段は右辺の黒模様の中に白128と打ち込んで最後の勝負に出ましたが、内田二段は危なげなく勝ちきりました。
内田二段の話 中央黒143と切って、勝てると思いました。きょうは自分の力を出せてまずまずの碁でした。
河四段の話 左上で失敗して攻めが不発に終わり、いいところがありませんでした。
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