2008年9月22日(月)「しんぶん赤旗」

金融規制機関が必要

英首相 労働党大会で表明


 【マンチェスター=岡崎衆史】英与党労働党の年次大会が二十日、中部マンチェスターで始まりました。初日の会議で、ブラウン首相は、金融危機に対応するために、国際的な金融規制機関が必要だとの考えを示しました。

 ブラウン首相は、ダーリング財務相、ハットン民間企業・規制改革担当相らとともに、代議員の質問に答えるセッションに参加。金融危機への対応を問われた首相は、金融システムを安定化させ、改革を行うとともに、住宅、燃料、雇用で国民生活を支援していくことが重要だとの考えを示しました。さらに、「世界規模での(金融)不正に対応するために、世界規模の金融監督機関が必要だ」と述べ、その実現のため各国と協力していくとしました。

 大会は二十四日までの日程。世論調査で労働党の支持率は、野党第一党の保守党に大きくリードされており、金融危機や物価の高騰で苦しむ国民の信頼を回復して、二〇一〇年五月までに行われる総選挙で勝利する態勢をどう築くかが課題です。



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