2008年9月21日(日)「しんぶん赤旗」
共産党が伸びれば政治は必ず変わる
「国民が主人公」の新しい日本へ
東京・新宿駅前8千人の熱気 志位委員長訴え
「日本共産党がのびれば、政治は必ず変わります」―志位和夫委員長は二十日、東京・新宿駅東口で目前に迫る総選挙での支援を力強く訴えました。
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台風一過、晴天となった土曜の昼下がり。宣伝カー二台の上に志位氏と東京の予定候補者二十七人がずらりと並びました。「新宿アルタ」の大型ビジョンにも志位氏の姿が映され、「お、共産党だ」「すごい人の数だ」と道行く人たちの注目を集めました。携帯で宣伝カーの写真をとる若者など、人の輪はぐんぐんと広がり、八千人の熱気に包まれました。
演説はインターネットでも生中継。全国でも視聴されました。
拍手に迎えられた志位氏は、自民党総裁候補のいずれもが「小泉改革」の名で貧困と格差を広げ、地方や農業を切り捨ててきた「共同責任」を負っていると指摘し、「誰が総理になっても日本の明日は開けてきません」と強調。「その通り」の声があがりました。
巨大企業による派遣労働の実態を告発。「こんな『使い捨て』の働かせ方は絶対に放置するわけにはいきません」と労働者派遣法の抜本改正や、正社員の長時間・過密労働の解消を訴えると、「そうだ」のかけ声がかかりました。
後期高齢者医療制度など社会保障の問題での党の立場を述べた上で、志位氏はその財源問題に話をすすめ、「『財源といえば消費税』という議論があるが、消費税は最悪の福祉破壊税、不公平税制。その増税を福祉にあてるというのは邪道中の邪道です」と強く批判。軍事費にメスを入れ、大企業・大資産家に応分の負担を求める日本共産党の立場を詳しく述べるとともに、「こうした改革ができるのは企業・団体献金を受け取らない日本共産党だけです」と力説すると、大きな拍手がわき起こりました。
アメリカいいなり政治を告発した上で、自民、民主の党首が昨年いったんでも「大連立」の合意を結べたのは「政治の中身に違いがないからです」と指摘。「派遣労働でも後期高齢者医療制度でも、はじめは孤立しているようにみえた日本共産党の主張が、いまでは国民の多数の声となり、政治を動かす力になっています。この力をのばせば、さらに大きな仕事ができます」と訴えました。
その上で志位氏が、財界・アメリカ中心から「国民が主人公」へ―政治の中身を大本から変える日本共産党の躍進で「国民みんなが安心して暮らせる、未来に希望が持てる日本をつくろう」と支援を訴えると、聴衆は帽子やうちわを振り、大きな歓声と拍手でこたえました。
後期医療 共産党勝利で撤廃を
日本共産党の志位和夫委員長は二十日、新宿駅東口で行った街頭演説のなかで、舛添要一厚生労働相が後期高齢者医療制度に代わる新制度創設の検討に言及したことについて、「政府自ら制度の破たんを認めたものだ」「国民の世論がここまで政府を追いつめてきたわけだから、総選挙で決着をつけようではありませんか」と訴えました。
志位氏は演説で、十月十五日に四回目の年金からの天引きが行われる予定だが、今回は新たに六百二十五万人の天引きも始まるとし、「10・15大ショック」が列島を襲うと告発しました。そして、七十五歳という年齢を重ねただけで差別し別枠の制度に囲い込む同制度は、世界でも日本だけだとし、「恥を知れ自公政権、と私はいいたい」と力を込めました。
そのうえで、日本共産党が、同制度の原型となった二〇〇〇年の健保法改悪の「付帯決議」に唯一、反対してきたと強調。最初は日本共産党だけの反対だったが、それが国民の声になり、先の通常国会では参院で撤廃法案が可決されるところまできたと力説し、「共産党をのばしていただき、希代の高齢者差別制度はきれいさっぱり撤廃させようではありませんか」と呼びかけました。
東京・新宿での街頭演説 比例予定候補が訴え
笠井亮衆院議員、谷川智行、池田真理子、とくとめ道信各衆院東京比例予定候補が決意を表明。谷川氏は「若者を使い捨てにする政治を変え、希望が持てる日本へ全力をあげます」、笠井氏は「首都東京で議席を二倍三倍に増やすチャンス。東京から日本を変える新しい流れを起こして世界に発信しよう」と訴え、拍手に包まれました。
お墓参りの帰りに演説を聞いた足立区の男性(60)は「娘が三人いて、一人は派遣社員じゃないけど長時間労働で夜遅く帰ってくる。志位さんがワーキングプアのことをいっていたけど、本当に“タコ部屋”労働だね。この間、世論調査の電話がかかってきたが自民党か民主党しか選べない。おかしい。戦争は嫌だ。人類を滅ぼすよ。共産党頑張れ」と語りました。