2008年9月20日(土)「しんぶん赤旗」
食の安全を守れ
農民・消費者 緊急要請行動
「国民の不安は広がる一方だ。真相究明して食の安全をまもれ」。全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)と農民連(農民運動全国連合会)は十九日、農水省にたいし汚染輸入米の問題で緊急要請行動をおこないました。
要請では、事件の徹底解明と責任の明確化、汚染米の徹底回収、汚染米と知らずに買った善意の業者への被害補償を要求。「われわれは『事故米が混ざってないとの証明書をつけろ』と取引先からいわれる。早く全容を解明せよ」と迫りました。
これに先立ち同省前には、稲刈り中の農民、新婦人の会員、国公労連や自治労連の労働者ら約百五十人が集まりました。農民連の笹渡義夫事務局長は、「食品衛生法違反と百も承知で汚染輸入米を流通させた農水省は主犯だ。輸入米は特別扱いなのか」と批判。きたるべき総選挙では安心できる国会、政府をつくるため全力を尽くそうとよびかけました。
参加団体の代表は「消費者からは『なにを安心して食べていいのか』と言われる」(生協労連)、「子どもたちにも汚染米が流れる諸悪の根源はミニマムアクセスの輸入米にある」(新婦人)と実態と怒りを表明しました。千葉県農民連の小倉毅書記長は「安全チェックがない輸入米のため米価が暴落するとは怒りを感じる」と訴え。
日本共産党の紙智子参院議員が参加し、汚染していても輸入米を売り払う政府の実態を明らかにした前日の農水委員会の模様も紹介し、「事件の徹底解明、被害補償をはじめ安全・安心のため力をあわせましょう」と訴えました。
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