2008年9月19日(金)「しんぶん赤旗」
自衛隊増強許さない
赤嶺衆院議員ら 那覇基地を調査
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日本共産党の赤嶺政賢衆院議員・衆院九州沖縄ブロック比例候補と沖縄県議団は十八日、航空自衛隊那覇基地と陸上自衛隊那覇駐屯地内の現場視察を行いました。
空自第八三航空隊の鎌田唯雄管理部長から同基地の概要説明を受けました。「耐用年数をむかえるF4の減勢への対応」として、新たに同基地に配備されるF15の整備格納庫の新設地と新たに展開される空中給油機の駐機場の整備予定地を、丘の上から視察しました。
赤嶺衆院議員は、近年増加している騒音被害に関して「具体的な対策をとっているのか」と問いただしましたが、具体的な説明はありませんでした。
陸自駐屯地では、第一混成団の川上幸則副団長から同駐屯地の概要説明と、二〇〇四年十二月に策定された防衛計画の大綱および中期防衛力整備計画に従って行われる、第一混成団から第一五旅団への改編について説明を受けました。
川上副団長によると、改編の目的は「航空運用能力、化学防護能力、情報収集能力の向上」で、新たに通信隊、偵察隊、化学防護隊など六個の部隊が新設されると説明。さらに定員が千八百人から三百人増隊され、軽装甲機動車と高機動車がそれぞれ約四十両ずつ新配備されることも明らかにしました。〇九年度中に改編を完成させる予定だといいます。「米軍再編」に伴う米軍基地の共同使用問題については説明を避けました。
視察を終えた赤嶺衆院議員は、「アメリカの対テロ・先制攻撃戦略と結合された自衛隊の質的変化であり、新たな軍隊の配備は絶対に許せない」と話しています。