2008年9月18日(木)「しんぶん赤旗」
米原潜の寄港反対
全会一致で意見書・決議 沖縄県議会が可決
本会議
沖縄県議会は十七日、九月定例会本会議を開き、米原潜の放射能漏れ問題で、「安全が確認されない限り本県に寄港をさせないこと」などを求めた意見書・抗議決議を全会一致で可決しました。
意見書・抗議決議は、米原潜「ヒューストン」が放射能を漏えいさせていた二年間に、うるま市の米軍ホワイトビーチに五回寄港していたことについて「県民に大きな不安を与えるものであり、看過することはできない」と厳重に抗議しています。
また今年に入り、すでに寄港が二十八回と年間過去最高を大きく上回っていることに「県民は放射能汚染という目に見えない脅威にさらされる不安を持つとともに、原潜の寄港地としての基地機能の強化と沖縄近海での米軍の活動に対して強い懸念を覚えている」と述べています。
そのうえで、ホワイトビーチに寄港したすべての原潜に関し、定期点検の時期、内容および結果を明らかにすることを求めています。また、原潜の安全確保に関する体制・事故時報体制を徹底的に見直し、冷却水の放水を日本の領海では行わないこと―など六点にわたって強く要求しています。
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