2008年9月17日(水)「しんぶん赤旗」

川辺川ダム白紙に戻せ

国交省に緊急申入れ

日本共産党国会議員団


写真

(写真)国交省(左側)に申し入れ書を手渡す、(手前左から)山本、赤嶺、(後ろ右から)仁比、こくたの各氏=16日

 日本共産党国会議員団と党熊本県委員会は、十六日、川辺川ダム建設問題で国土交通省に対し緊急の申し入れを行いました。十一日の熊本県議会で蒲島知事が「計画を白紙撤回し、ダムによらない治水対策を追求すべき」との政治判断を示したのを受けて緊急におこなったものです。

 申し入れは(1)ダム建設を白紙撤回し、ただちに中止する(2)河川の掘削や堤防の強化などダムによらない球磨川流域の治水対策を計画的に進める(3)度重なる水害地域については国の責任で特別の対策を早急に講ずる(4)住民の要望・意見を聞き、国の責任で五木村振興計画を推進すること、などを要請しました。

 赤嶺政賢衆院議員は「知事は『球磨川は宝』だから、そのまま後世に残したいと言ったがこれが県民の声。ダムによらない治水対策を真剣に考えるべきだ」と迫り、山本伸裕衆院九州・沖縄比例候補は、「県民の85%が知事の決定を支持している。谷垣国交相が『知事の判断を重く受け止める』というなら、白紙撤回しかない」と要望しました。

 対応した河川局治水課の越事業管理室長は、「県知事の発言を把握し、河川管理者として判断したい」と答弁しました。

 こくた恵二衆院議員は「大臣は知事の発言ではなく、判断を重く受け止めると言っている。知事の判断は『白紙撤回』であり、河川法の趣旨から言っても流域住民の代表者たる知事の判断を尊重するのは当然だ」と厳しく指摘。仁比聡平参院議員は「流域の相良村長や人吉市長も白紙撤回や反対を表明しており、国交省だけが建設に固執することは許されない」と強く要請しました。



■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp