2008年9月17日(水)「しんぶん赤旗」
非正規雇用の実態聞く
志位氏、トヨタ労働者と懇談
日本共産党の志位和夫委員長は十四日、名古屋市内で、トヨタ自動車と関連企業で働く派遣労働者、期間従業員らと懇談、非正規雇用の実態を詳しく聞きました。
懇談で志位氏は、「ことし二月の予算委員会でキヤノンの派遣労働の問題をとりあげたが、世界一の自動車メーカーのトヨタでも、『使い捨て』の働かせ方がまかりとおっている。その実態、要求や要望を率直に聞かせていただきたい」と述べ、一人ひとりに熱心に質問しました。
出席した労働者からは、「派遣社員は会社にモノが言えない。モノを言えば、“他の工場に行け”と言われる」「期間従業員は二年十一カ月で辞めてもらうと言われている。先行きが不安」「日給制なので、盆暮れと五月の連休の月には給料が五、六万円ダウンする」「期間従業員から正社員への登用制度はあるが、正社員に採用されるのは五十人のうち二人から三人だけ」など、不安や要求がリアルに語られました。
また職場では「小泉にだまされた。期待をしていたが、痛みを押し付けられただけだった」など怒りの声が広がっていることも報告されました。
志位氏は、「みなさんのたたかいと国会の論戦で、派遣という働かせ方を規制する潮目の変化が生まれています。派遣社員や期間従業員のみなさんが、正社員として働ける道を大きくひらくために、国会でもおおいにがんばります」と述べ、労働者を激励しました。
懇談には、八田ひろ子元参院議員(比例候補)、柏木啓韶県書記長らが同席しました。
■関連キーワード