2008年9月15日(月)「しんぶん赤旗」
ベトナムで2回目の両党理論会談
日本共産党代表団、23日から訪問
不破社研所長が団長
日本共産党とベトナム共産党との間で、二回目の両党理論会談をおこなうために、社会科学研究所所長の不破哲三氏を団長とする日本共産党代表団が二十三日から、ベトナム共産党中央委員会の招待でベトナムを訪問することになりました。
ベトナム共産党との理論交流は、昨年一月の志位和夫日本共産党委員長のベトナム訪問のさい、ノン・ドク・マイン・ベトナム共産党書記長との首脳会談で、両党関係を二十一世紀にふさわしく発展させるという長期展望をもって合意したものです。
ベトナム共産党は一九八六年以来、ドイモイ(刷新)路線のもとで、「市場経済を通じて社会主義へ」の道を現実に進んでいます。日本共産党は、高度に発達した資本主義の条件のもとで民主的変革に取り組みながら、将来、社会主義への道に踏み出すときには「市場経済を通じて社会主義へ」の路線をとることを党綱領で明らかにし、社会主義の問題の理論研究をすすめています。
この二つの党の理論交流は、二十一世紀の世界的な発展を展望するうえでも、重要な意義をもつものです。
両党の第一回理論会談は昨年十一月、日本共産党本部でおこなわれました。日本側の代表団長は不破氏、ベトナム側の代表団長はベトナム共産党中央委員会の理論評議会議長のトー・フイ・ルア書記局員(中央教宣委員長)でした。そこでは、マルクスの理論の現代的意義、現代の世界論と資本主義論、市場経済や政治的民主主義の問題など社会主義の理論問題が、理論交流の主題となりました。
現在、ベトナム共産党は、二〇一一年の党大会の準備に関連して、広範な主題にわたる理論研究にとりかかっている最中です。今度、ベトナムでおこなわれる第二回の理論会談は、そういう時期におこなわれるもので、科学的社会主義(マルクス主義)の理論そのものの問題、現代の世界の特徴と新しい動向の問題、社会主義の政治・経済の諸問題、現代の資本主義の評価と分析の問題などで、前回の会談の成果を踏まえてのより立ち入った理論交流・意見交換が予定されています。
日本共産党代表団の構成は、次のとおりです。
<団長>
不破哲三常任幹部会委員・社会科学研究所所長
<団員>
浜野忠夫幹部会副委員長
森原公敏幹部会委員・国際局次長
山口富男幹部会委員・社会科学研究所副所長
小野秀明社会科学研究所事務局次長