2008年9月14日(日)「しんぶん赤旗」

悪政変える願い 共産党へ

大阪・天王寺駅前 市田書記局長訴え

3千人熱気


 日本共産党の市田忠義書記局長は十三日、大阪市の天王寺駅前で街頭演説し、来るべき総選挙での日本共産党の躍進を力強く訴えました。駅前のデッキにも大勢の人垣ができるなど、約三千人が訴えに聞き入りました。

 大阪市では同日昼、自民党が難波で総裁選の街頭演説をしています。市田氏は、自民党が二代続けて政権を投げ出し、その反省もなく総裁選のお祭り騒ぎを演じていることを、候補者の発言を引きながら具体的に指摘し、「無責任極まりない」とのべました。福田康夫首相の政権投げ出し自体が「自公政治が国民の期待に応えられなくなっている何よりの証しだ」と述べ、二つの角度から自公政治の深刻なゆきづまりを解明しました。

 ゆきづまりの第一は、国民の暮らしと経済政策です。市田氏は、労働のルールを壊し、社会保障の切り捨てで庶民の生活を痛めつける一方で、輸出大企業には減税で大もうけさせてきた「構造改革」が貧困と格差を広げてきたと指摘。日本共産党が労働者派遣法、後期高齢者医療制度など決定的場面で悪政に真正面から対決し、反対を貫いてきた姿を語り、「日本共産党を大きくして、まじめに働く人が報われる社会の実現を」と力を込めました。

 第二は、アメリカいいなりに憲法を踏みにじり、自衛隊を海外に派兵する政治です。市田氏は、戦争とテロ拡大の悪循環で、かつてないほど治安が悪化しているアフガニスタンの状況を具体的に告発。インド洋での海上自衛隊の給油継続について、反対世論が多数になっていることを紹介しました。原油高騰に苦しむ国内の漁業者、運送業者の実態を示して、「給油するなら、明日の生活に困っている国民にこそやるべきだ」と強調すると、いっそう大きな拍手がわき起こりました。

 最後に、市田氏は「日本共産党は、ゆきづまった自公政治のおおもとにある大企業のもうけ第一の政治、アメリカいいなりの政治をただすために全力をつくす」と決意を表明。民主党が海外メディアから「明確な政治課題ももっていない」と評されるなど、自公政治と対決の足場をもっていないことを紹介し、「日本共産党を大きくしてこそ、自公の悪政を変えたいという願いが実現できる」と呼びかけると、聴衆から「そうだ」「がんばれ」の声援があちこちからあがりました。

 大阪の街頭演説には、吉井英勝衆院議員、宮本たけし衆院比例近畿ブロック候補、衆院大阪の各小選挙区候補がかけつけました。

 吉井議員は「大金融機関から政治献金をうけとっている自公政治では、原油価格高騰の原因の投機マネーは規制できない」と指摘。宮本候補は「アメリカべったり、財界・大企業本位の政治をおおもとから切り替える日本共産党を大きくのばしてください」と訴えました。

 西淀病院ケースワーカーの男性(30)は、「派遣社員などの非正規労働者で、病気で、ただちに職を失うといった状況が去年よりひどくなっています。国民の生活に軸足をおいて政治の中身を変えるため共産党に伸びてもらうしかない。私もたたかいます」と話しました。


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