2008年9月13日(土)「しんぶん赤旗」

汚染米問題

太田農水相が「じたばた騒いでない」

志位委員長「許しがたい」


 太田誠一農林水産相は十二日、民放番組の収録で、社会的大問題となっている農薬やカビに汚染された事故米について、「人体に影響がないことは自信を持って申し上げられる。だからあんまりじたばた騒いでいない」などと発言しました。日本共産党の志位和夫委員長は同日、遊説先の福岡市でおこなった記者会見のなかで、これについて「言語道断で許しがたい発言だ」と厳しく批判しました。

 志位氏は、事故米が焼酎、お菓子、給食に使われ、国民の命と健康をおびやかしている深刻さを強調。「その時にいったい、農水省の責任はどうなのか。なぜ事故米を輸出元に突き返さなかったのか、なぜしっかりした検査をおこなわなかったのか、まさに農水省の基本姿勢と監督責任が厳しく問われている」「それなのにこのような発言が出たことは、国民の食の安全をあずかる農水大臣の発言としてまさに言語道断であり、許しがたい発言だ」と述べました。

 さらに志位氏は、「現在、自民党の総裁選がおこなわれているが、まさに国民の命と安全にかかわる重大な問題で、閣僚がこういう姿勢、こういう無責任で堕落した姿勢を示していることの重大性」を指摘し、「閉会中であるが、国会を開いてこの問題について徹底的な事実の糾明、責任の糾明、再発の防止、この議論が必要だと強く要求していきたい」と表明しました。


紙議員 農水委開催を要請

 日本共産党の紙智子議員は十二日、汚染米転売問題で参院農水委員会を早急に開催するよう郡司彰・同委員長(民主党)に要請しました。

 紙氏は「汚染米問題は、国民生活にとって重大な事態だ。一刻も早く委員会を開いて、審議すべきだ」と求めました。

 郡司氏は「これだけの事態で開けないわけがない。(農水委の)自民党理事にも開くよう働きかけているところだ」と述べました。

 紙氏は、同委員会の加治屋義人・自民党筆頭理事に対しても、同様に開催を要請。加治屋氏も「私も重大な問題だと思い、国対で検討してもらっている」と述べ、現在、党内で調整を進めていることを明らかにしました。



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