2008年9月12日(金)「しんぶん赤旗」
08米大統領選
第3党候補参加させよ
共和党議員ら2大政党制批判
テレビ討論
【ワシントン=鎌塚由美】米共和党のロン・ポール下院議員は十日、ワシントン市内で記者会見し、大統領選挙のテレビ討論会に第三党候補を参加させるよう求めました。会見には、無所属で出馬のネーダー候補、緑の党のマッキニー候補も出席しました。
共和党の大統領指名争いに加わったポール議員は、大統領選挙テレビ討論を仕切る委員会の議長には二大政党の元委員長が就任し、第三党を排除していると批判。世論調査では、国民の六割は二大政党の選択肢に満足しておらず、「大多数の国民の声が排除される制度は民主主義ではない」と語りました。
ネーダー候補は、二大政党候補しか取り上げない米メディアの報道姿勢は「米国民の品位を落としている」と批判し、「候補者間の取るに足らない失言」ばかりに熱中する姿勢の見直しを求めました。
緑の党のマッキニー候補(元民主党下院議員)は、二大政党制の下では「大多数の国民が自らの認める価値を基準に投票することができない」と語りました。