2008年9月11日(木)「しんぶん赤旗」

米軍住宅

政府が水面下で打診

岩国市の協議文書発覚


 山口県岩国市の愛宕山地域開発事業の跡地への米軍住宅建設について、同市が国から水面下で打診されていたことが九日、わかりました。

 米軍再編に反対する県、市議らでつくる「空母艦載機移転に反対し、岩国市の発展を願う議員有志の会」(重岡邦昭代表)が入手した文書で、この問題を市の内部で協議していたことが明らかになったものです。

 このうち「愛宕山地域開発等に係る市長協議」では、(1)福田良彦市長の衆院議員時代の米海兵隊岩国基地周辺住民を愛宕山開発跡地に移住させるという私案は、ないものとする(2)水面下で、国に売却する地域での米軍住宅建設の了承の意思を明確に。了解がなければ、民間空港再開はストップする(3)売却予定地だけでは米軍住宅用地としては七〜十ヘクタール不足するので、隣接する土地の売却を了承してほしい―など七項目について協議し、まとめられたとしています。

 これまで市は、内部文書について「いろいろな場合を考えた想定問答であり、国からは具体的な話はない」と繰り返して説明していました。同文書への市民からの情報公開請求に対しても、公開を拒否してきました。

 「議員有志の会」では、市議会でもこの問題を追及していくとしています。



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