2008年9月9日(火)「しんぶん赤旗」

汚染米 転売の実態・防止策は

吉井議員ら近畿農政局訪問

京都


 日本共産党の吉井英勝衆院議員は八日、「三笠フーズ」(大阪市北区)の汚染米転売問題を受け京都市の近畿農政局を訪れ、転売の実態や検査状況、再発防止策について調査しました。

 応対した同局食糧部の坂田和徳部長らが、毒性の強い有機リン系殺虫剤「メタミドホス」などが残留する事故米について、三笠フーズや業界団体に自主回収を「強く“要請”している」と説明。流通に関しても「分かっている分は止まっていると思う」とあいまいな発言を続けました。

 吉井氏は「疑わしいものは消費者の口に入らないようにすべき」だと強調。事故米の流通状況を徹底調査し、製造中止、自主回収を命令すべきだと主張しました。また、昨年一月の最初の内部告発から判明まで長期間たった経過が浮き彫りになったことから、検査体制の拡充や情報公開の徹底を求めました。

 坂田部長らは、事故米を国から購入したほかの、奈良県の二社を含む全国十六業者の一斉点検を、きょうから始めたことを明らかにしました。

 調査には、吉田幸一衆院京都4区候補や西脇郁子京都府議、阿部誠行大阪府議らが同行しました。



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