2008年9月9日(火)「しんぶん赤旗」

沖縄・西原町長選

弱者いじめに審判

上間氏(革新統一) 40票差勝利


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(写真)西原町長選で勝利し、支持者と固い握手を交わす上間明氏(左端)=7日、沖縄県西原町

 沖縄県でまた、自公政治を推進する候補者が敗北しました。七日、投開票された沖縄県の西原(にしはら)町長選で革新統一の候補者、上間明氏が現職候補との激戦を制し当選。一報が届いた瞬間、支持者で埋まった事務所前は喜びに包まれました。

 「勝った」。携帯電話を握った女性が興奮した声を上げると、集まった支持者らが総立ちになり、こぶしを突き上げました。推薦した共産、民主、社民、社大各党の代表と並んで結果を待っていた上間氏は、支持者との握手に追われました。

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 上間氏の得票は八千百八票。現職の新垣正祐氏は八千六十八票。「四十票差で当選しました」。開票結果がマイクで発表されると、再び歓声があがりました。拍手が鳴りやまず、五分ほど続きました。

 上間氏は「町民の良心の勝利。掲げた公約をしっかりと実現していきたい。町民の目線で弱い者の立場に立って福祉、教育、医療、介護をしっかりやっていきたい」と力を込めました。

 事務所前に張られたテントで結果を待っていた男性(61)は話します。「後期高齢者医療制度への態度が問われた。弱いものいじめの政治に審判が下された」

 現職候補は、町長就任後、敬老祝い金を年一万円から五千円に減額。対象年齢も八十歳から八十五歳に引き上げました。町立図書館の前に旧日本軍が沖縄戦で使用した大砲も設置しました。後期高齢者医療制度については「廃止」を言いきれない、国いいなりの立場をとっていました。上間氏は一貫して廃止を求めていくと訴えました。

 あいさつに立った、日本共産党の赤嶺政賢沖縄県委員長・衆院議員は「上間さんの勝利は、自公政治の解体が始まったことを意味するのではないですか。大砲を飾って平和の象徴という逆立ちした町政を変えていこう。那覇市長選でも勝利しよう」と呼びかけました。

 今回の選挙で日本共産党は、県議が応援演説に入り、伊礼一美西原町議をはじめ、多くの市町村議らが上間氏の当選に力を尽くしました。(藤川良太)

  上間  明61無新 八一〇八

    新垣 正祐65無現 八〇六八

   (投票率64・75%)


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