2008年9月8日(月)「しんぶん赤旗」
自民・福井衆院議員も
秘書宅に事務所費
元農水政務官の自民党・福井照衆院議員(高知1区)が、二〇〇五年―〇六年の二年間、政策秘書(当時)の自宅を三つの政治団体の「主たる事務所」として届け出て、事務所費など計千五百七十二万円を経常経費として計上していたことが本紙の調べでわかりました。
太田誠一農水相の「太田誠一代議士を育てる会」と同様のケースです。
問題の政治団体は、「福井照君を育てる会」「福井照政策フォーラム実行委員会」「人間都市文化研究会」の三つ。いずれも代表者は福井議員です。
政治資金収支報告書によると、「主たる事務所」は〇四年は、「育てる会」と「実行委員会」が東京・世田谷区の個人宅、「研究会」が同・港区の企業内でした。
〇五年は、三団体とも当時の政策秘書の文京区小日向の自宅マンションに移し、その政策秘書が事務担当者になりました。〇六年は、政策秘書の転居にともない、「主たる事務所」は同区湯島の自宅マンションとなりました。連絡先の電話番号は議員会館の福井議員の部屋です。
「育てる会」の〇五年の経常経費が、人件費約四百五十八万円▽備品・消耗品費約百七十四万円▽事務所費約百二十六万円―など、三団体あわせると、経常経費は二年間で千五百七十二万五千八百一円にものぼります。
福井議員は、旧建設省出身で、〇〇年六月の総選挙で初当選し、三期目。安倍内閣で農水政務官に就任、現在、自民党水産部会長。
本紙の問い合わせに福井事務所は回答を寄せませんでした。
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