2008年9月8日(月)「しんぶん赤旗」
京都市議補選
共産党、定数1で勝利
「後期医療」、暮らし争点 自民候補を破る
福田首相の退陣表明の中で行われた政令市議選として注目された京都市議南区補欠選挙(定数一)が七日投開票され、日本共産党の佐野春枝さん(61)=新=が、死去した自民市議の長男・椋田隆知氏(44)=自新=との事実上の一騎打ちのなか一万四百四十一票(得票率52・75%)を獲得し初当選しました。日本共産党の京都市議は、自民党(二十二人)に迫る二十人(議席占有率29・0%)になりました。
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午後十時、当選の報が伝わると京都市南区の事務所は歓喜の渦に。
佐野さんが姿をあらわすと、支援者らが抱きあい喜びを爆発させ、万歳を何度も繰り返しました。
佐野さんは「多くのみなさんに支えていただき本当にありがとうございました。自民党政治に苦しめられる弱い人たちの声を市議会に反映できることを本当にうれしく思います。少しでも改善できるようにがんばりたい」と語ると、いっそう大きな歓声と拍手が沸きました。
選挙戦で自民党は、前幹事長の伊吹文明財務相、京都府連会長の谷垣禎一国土交通相の両閣僚を投入しテコ入れを強め、地域・団体締め付けと反共攻撃に終始しました。
佐野さんと日本共産党は、後期高齢者医療制度の廃止をめざし全力で頑張る決意や、国保料の引き下げ、子どもの医療費助成の拡充などの公約を訴え、「佐野さんに期待したい」(地域の有力者)など、支持政党や思想信条の違いを超えて支持を広げました。
開票結果は次の通り。
当 佐野 春枝61共新 一〇四四一
椋田 隆知44自新 八一九五
蜷川 澄村57無新 一一五七
(投票率27・02%)