2008年9月7日(日)「しんぶん赤旗」
新しい国際署名「核兵器のない世界を」
全国で6・9行動
|
新しい国際署名「核兵器のない世界を」を呼びかけた原水爆禁止世界大会後、初めての全国的な「6・9行動」が六日、各地で行われました。
新署名は、二〇一〇年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向け、核保有国に核兵器廃絶の「明確な約束」の実行を迫り、すべての国に核兵器禁止・廃絶条約の交渉開始を求めていくものです。
東京では原水爆禁止日本協議会(日本原水協)や東京原水協などが、上野公園で新署名の協力をよびかけました。並べた写真パネル「原爆と人間展」には親子連れをはじめ多くの人々が足を止めて見入る姿が続き、ボーカリストの形岡七恵さんが歌いながら、核兵器の廃絶を訴えました。
署名に応じた男性(22)=岐阜県=は、「日本は世界で唯一の被爆国。その実態を知らせたいし、やっぱり核兵器はなくしてほしい」と話しました。東京都新宿区の男性(76)は、「子どもたちのためにも、すべての核兵器をなくすよう、世界中で世論を広げる必要がある」と語りました。
行動には国民平和大行進の通し行進者の女性(61)が、職場で新署名二百五十五人分を集めて参加しました。
この日、広島では、平和公園内の原爆碑前で新署名の開始式を行い、元安橋で宣伝し、新署名四百五人分を集めました。
6・9行動 広島、長崎に原爆が投下された一九四五年八月六、九日にちなんで毎月六と九のつく日に核兵器廃絶や被爆者援護を訴え、署名・募金をしているもの。同行動は一九六四年の第十回原水爆禁止世界大会で初めて国際文書にも位置づけられ、今日まで草の根の活動としてとりくまれています。
■関連キーワード