2008年9月7日(日)「しんぶん赤旗」
「冒頭解散」―“正体不明のままの白紙委任”に道理なし
常任幹部会 志位委員長が発言
日本共産党の志位和夫委員長は六日、党本部で開かれた常任幹部会で、自民党と公明党が臨時国会で新首相が選ばれたら冒頭解散するシナリオで調整に入ったと一部で報道されたことについて、次のようにのべました。
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「冒頭解散」のシナリオは、新しい首相が選ばれたら、国会でのまともな議論ぬきに、すなわち国民にとって正体不明のまま、白紙委任せよというものであり、まったく道理がないものです。
この間、私たちがいってきたように、新しい首相が選ばれたら、臨時国会で代表質問、予算委員会、各種委員会で、国政の基本問題について徹底的な議論を行い、そのうえで国民の審判をあおぐというのが民主主義政治の筋であり、道理であることを強く主張していきたいと思います。
もちろん、そうした(冒頭解散の)動きに対して、わが党がそうなっても対応できる準備をしていくのは当然ですが、「冒頭解散」というような流れに対する政治的立場としては、いまのべた正論で対応していきたいと思います。
12日から全国遊説
市田氏が会見
日本共産党の市田忠義書記局長は六日、党本部で記者会見し、臨時国会が始まればいつでも解散の可能性があるとの緊迫した情勢を踏まえ、今月中旬から党幹部による全国遊説を本格的にスタートさせることを明らかにしました。
幹部遊説では、志位和夫委員長が十二日に福岡、市田書記局長が十三日に大阪で街頭演説を行うのを皮切りに、全国の主要都市で訴えます。