2008年9月6日(土)「しんぶん赤旗」

08米大統領選挙

軍事力依存策を続行

共和党 マケイン氏、受諾演説


 【セントポール(米ミネソタ州)=西村央】セントポールで開かれていた共和党大会は最終日の四日、同党の大統領候補に指名されたマケイン上院議員が指名受諾演説を行いました。イラクへの軍の増派を支持してきたことを誇示、軍事力依存の政策を続行する方向を示しました。

 マケイン氏は「私は誰もやらなかった時に正しい戦略や増派のためにたたかった」と表明。イラクでの米軍の作戦が混乱に陥るのを食い止め、戦線が拡大するのを救ったとして、増派路線が正しかったと強調しました。

 国際テロ組織アルカイダについては、「近年彼らに打撃を与えてきたが、まだ打ち負かされていないし、われわれを再び攻撃する意図を捨てていない」とその脅威を強調。

 また、ロシアのグルジア侵攻を非難し、「ロシアとは良好な関係を築く努力をするが、世界の平和と民主主義、アメリカ国民の安全を脅かす侵略や国際的無法には目をつむっているわけにはいかない」と表明しました。

 そのうえで「世界で多くの脅威に直面しているが、私はそれらに備えている」と、米国が「脅威」と判断する相手に対し、軍事行動も辞さない姿勢を示しました。

 マケイン氏は演説で、ブッシュ大統領に言及せず、上院議員としてブッシュ政権の法案に九割以上賛成してきたことにも口をつぐんだままでした。


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