2008年9月1日(月)「しんぶん赤旗」

今月も値上げ続々

根源に迫る対策急務


 九月も値上げが止まりません。この間上がり続けてきた食料品に加え、自動車や冷蔵庫など耐久消費財にも波及していることが特徴です。

 トヨタ自動車といすゞ自動車が乗用車や商用車の値上げに踏み切ります。メーカーは鋼材価格の高騰などを理由としていますが、低迷する国内自動車需要をさらに冷やす恐れもあります。

 一方でガソリンの卸値は若干の引き下げとなります。原油価格が若干下落したことに加え、この間のガソリン高騰で需要が減少しており、値下げ競争が起きているためです。それでも、レギュラーで百七十円台後半(店頭価格の全国平均)になるとみられ、高い水準で推移します。

 関西、中国、四国、九州、沖縄の五電力会社が電気料金を小幅ながら値下げします。しかし、電力会社は来年一月に燃料費高騰の反映を理由に大幅値上げを予定しています。

 政府は緊急総合対策を発表しましたが、「新価格体系」への円滑な移行を求め、原油・原材料高騰の背景にある商品市場への投機資金の流入に対しては何も触れずじまいです。日本経済の健全な発展のためにも、根源に迫る対策が必要です。

表


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