2008年8月27日(水)「しんぶん赤旗」
北総線 高運賃是正を要請
志位委員長が同席・あいさつ 国交相に市民団体
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千葉県北部の千葉ニュータウン沿線住民の足として東京都心と結ぶ北総鉄道の高い運賃を値下げしてほしいと、「北総線の運賃値下げを実現する会」(吉田治男会長)は二十六日、谷垣禎一国交相に署名十万七千八十七人分を提出し、高運賃の是正を要請しました。日本共産党の志位和夫委員長、丸山慎一県議、鳥飼博志白井市議が要請に同席。自民党の実川幸夫、民主党の田嶋要両衆院議員ら自公民の国会・地方議員、関係自治体の首長も参加し、超党派での行動となりました。
北総線は千葉ニュータウンの開発とあわせ、京成鉄道の子会社として開業しました。高規格の建設コストによる負債を利用者に転嫁し、相次ぐ値上げでJRや京成本線に比べ運賃が極端に高く、通勤・通学定期の割引率も低いため“財布落としても定期落とすな”といわれるほどです。
二〇一〇年に東京都心と成田空港を結ぶ成田新高速鉄道が開通し、北総線と同一路線を走ります。京成電鉄の運賃で試算すると上野から印旛日医大前間は六百四十円ですが、北総線では千七十円にものぼります。「会」の住民は、成田新高速線の運賃認可に際して北総線の運賃を引き下げ、京成本線と同一にするよう要請しました。
要請後の報告集会で志位氏は、「会」が運動を広げてきたことに敬意を表したうえで、交渉のなかで「成田新高速線が開通すると料金体系が二重になり公正性を欠くと指摘したら、谷垣国交相から『透明性と公正性を確保することで解決したい』と発言があったのは大事な点です。料金体系を公正にするというならば、運賃値下げが結論として出てくる。今後ともみなさんと力をあわせて解決に努力したい」とのべました。