2008年8月26日(火)「しんぶん赤旗」
山口2区落選候補を励ます会
与党首脳ら「責任痛感」
…けれど政策に反省の言葉なし
福田内閣と自公連立与党の退潮を象徴した四月の衆院山口2区補選で落選の元国交省住宅局長(自民党公認)を励ます会が二十五日、都内のホテルで開かれました。
励ます会は次期総選挙へ再出馬するための資金集めが目的。安倍晋三前首相、麻生太郎自民党幹事長、太田昭宏公明党代表ら与党首脳ほか現職閣僚七人、自公国会議員四十人が繰り出しました。
「責任の一端を感じる」(麻生氏)、「責任を痛感」(安倍氏)、「迷惑をかけた」(古賀誠自民党選対委員長)とわびのことばが延々と続きます。舛添要一厚労相も「後期高齢者医療制度、年金など所管する問題でご苦労をかけた」と述べました。
「衆院四区全議席、参院二議席のすべてを独占。山口県は自民党のお国自慢だったが、負けた」(自民党山口県連会長のあいさつ)と、なお尾を引く敗戦ショック。敗因は自・公連立政治による「構造改革」路線がもたらした格差と貧困の拡大、高齢者いじめ、選挙区内にある米軍岩国基地の危険度の高まり、など。しかし、政策への反省のことばはまったくなし。
会の発起人に住宅生産団体連合会、不動産協会、木造住宅産業協会、宅地建物取引業協会といった元国交省住宅局の関連業界関係者がずらり。あいもかわらぬ官民癒着。自公与党を包む世間のきびしい空気をまるで読めていないようです。