2008年8月23日(土)「しんぶん赤旗」
米空母ワシントン出航
横須賀へ
【ワシントン=鎌塚由美】米海軍横須賀基地(神奈川県)への配備に向け、米原子力空母ジョージ・ワシントンが二十一日、カリフォルニア州サンディエゴの海軍基地から出航しました。
退役する通常型空母キティホーク(七日にサンディエゴ入港)との交代作業を終えたジョージ・ワシントンは同日、約五千五百人の乗組員を乗せて出航しました。
出航直前の十九日には、同空母乗組員を含む米兵二人が、サンディエゴ近郊で起きた殺人事件の容疑者として逮捕されたことが発覚。また同空母は五月、日本に向かう太平洋上で乗組員の喫煙による大規模な火災を起こし、サンディエゴでの修理・調査を余儀なくされていました。火災当時の艦長と副艦長は更迭されました。
ジョージ・ワシントンは排水量約一〇〇、〇〇〇トンの、世界最大のニミッツ級原子力空母です。米軍は、九月下旬に横須賀に入港させる計画です。
殺人容疑の空母乗組員 横須賀に勤務
米西海岸サンディエゴ(カリフォルニア州)で民間人二人を殺傷したとして、十九日(現地時間)に逮捕された米原子力空母ジョージ・ワシントンの乗組員は、今年七月まで通常型空母キティホークの乗組員で、今年五月まで米海軍横須賀基地(神奈川県)に勤務していたことが分かりました。米軍事専門紙ネービー・タイムズ電子版が二十一日付で報じました。
この乗組員はクロリス・キャノン二等兵曹。〇六年にキティホークに配属されました。
同紙などの報道によれば、キャノン容疑者とハーベー・ジョーダン海軍三等兵(26)は十六日未明、二人の男性と口論になって発砲。一人が死亡し、もう一人は重傷を負いました。
横須賀では〇六年一月にキティホーク乗組員が日本人女性を殺害し、今年三月にも巡洋艦カウペンス乗組員がタクシー運転手を殺害する事件が発生しています。
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