2008年8月22日(金)「しんぶん赤旗」
教育のつどい始まる
父母・教職員語り合う 21世紀の未来ひらく
京都で開催
父母・市民、教職員が子どもや教育について語り合う「みんなで二十一世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2008」(実行委員会主催)が二十一日、京都市の「みやこめっせ」で開かれた開会全体集会でスタートしました。
四千人がつめかけた会場には、仮設の能舞台がしつらえられ、教育をテーマにした狂言師の茂山あきらさんの創作狂言に笑い声がはじけました。作家で九条の会呼びかけ人の井上ひさしさんの講演に参加者が大きくうなずいていました。
実行委員会を代表してあいさつした全日本教職員組合の米浦正委員長は、改定学習指導要領の押しつけに対し、それぞれの学校で教育課程の民主的編成と豊かな教育実践をつくりあげ、貧困と格差の拡大を許さず子どもたちの学び、働く権利を守るため、父母・国民、教職員が力を合わせようと訴えました。
地元・京都の教職員、父母、高校生が「いま翔(と)ぼう! きみと」と題して構成劇を披露。学校現場を描いたコントに「うちと同じや」の声が会場からおき、「先生うちの子頼んます」との父親たちのコーラスに大きな拍手がわきました。
京都府宇治市の主婦(54)は、「憲法は生かせると希望がわいた。『愛国心』押しつけをはねかえすため教師だけでなく父母も力をだしていかなければ」と語りました。大阪府の小学校教員(55)は「困難なクラス、多忙化に負けそうになるけど、みんなで集まることではねかえせると思った」と語っていました。
「教育のつどい」は二十四日まで四日間、開かれます。
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