2008年8月19日(火)「しんぶん赤旗」

原潜放射能漏れ

佐世保市議会委が意見書案


 長崎県の佐世保市議会は十八日、基地対策特別委員会を開き、「米原子力潜水艦『ヒューストン』の冷却水漏えいに関する意見書」を採択することを決めました。意見書案は「安全性、監視体制、防災体制の確立がなされないままの原子力艦船の入港を安易に認めるものではありません」として、政府に六項目を要望しています。

 意見書案は、現時点で政府関係者による佐世保港の視察や現地での説明が行われていないことに遺憾の意を表明。放射性物質の漏えいについては、「微量であるということで容認されるものではなく、漏えいそのものが論じられるべきであります」としました。

 また、放射性物質漏れという重大な事故が発生していたこと、その通知が遅れていたこと、原子力艦の原子力防災訓練に米軍が不参加であることなどの現状に「不安と危惧(きぐ)の念を抱いております」としました。

 徹底した原因究明と再発防止策を米国に求めすみやかに公表することなどを要請しています。

 同意見書は二十一日に臨時議会を開き本会議に提案される予定です。



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