2008年8月13日(水)「しんぶん赤旗」

汚染続く 米の遊泳場

閉鎖や警告 のべ2万日


 米国の海水浴場や湖水浴場が汚染のため閉鎖、警告が出された延べ日数が、二〇〇七年に三年連続で二万日を超えたことが分かりました。米環境保護団体、天然資源防衛評議会(NRDC)が、先月末に発表した報告で明らかにしました。

 閉鎖日数は〇六年に比べ12%減少しましたが、依然、十八年間で二番目に高い水準となりました。

 報告はNRDCが十八年前から毎年発表しているもの。米国で人気のある海岸・湖岸の三千五百十六カ所で、〇七年は延べ二万二千五百七十一日にわたって閉鎖・警告などの措置が取られました。前年の〇六年は二万五千六百四十三日でした。

 海水浴場などの汚染の原因は、主として下水道の不備によるもの。降雨で下水道システムから未処理の汚水があふれ海水浴場などが汚染されます。

 NRDCによると、昨年閉鎖・警告の延べ日数が減少したのは、ハワイやカリフォルニアなどで降雨量が減り、汚水による海岸汚染が減少したことによるもの。報告は、「わが国の海岸では、海水浴客を危険にさらす水質汚染が続いている」と、下水の改善の遅れを指摘しています。

 報告によると、閉鎖の理由は71%が水中の細菌レベルが基準を上回ったため、25%が降雨による水質汚染が予測されたことによる予防措置。また3%が下水施設の故障、下水管の破損などによるものでした。



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