2008年8月10日(日)「しんぶん赤旗」
自立支援法の影響深刻
全障研全国大会に2200人
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全国障害者問題研究会は九日、「第42回全国大会和歌山2008」を和歌山市民会館で開きました。全国から障害者ら二千二百人が参加しました。
品川文雄全国委員長が主催者を代表してあいさつ。障害者自立支援法の影響が深刻さを増していることを指摘し、「つながり・学び合いをキーワードに研究運動を進め、新たな展望をみいだしましょう」と呼びかけました。
中村尚子副委員長が基調報告。障害者自立支援法の「応益負担」反対の運動が厚労省に「緊急措置」をとらせたことをあげ、その経過と特徴を説明。二年ぶりに再開された社会保障審議会障害者部会が、自立支援法の「見直し」作業の中で、応益負担や報酬単価、障害程度区分などの諸問題に触れざるを得なくなっているとのべ、二十九カ国が批准している障害者権利条約(二〇〇八年五月三日発効)について、「日本も条約に違反するような法律・制度や社会環境を改めた上で批准するかどうかが問われています」と報告しました。
大会準備委員長の小田章和歌山大学学長があいさつ。元大阪市立盲学校教諭の藤野高明氏が記念講演しました。
文化行事「響け! かがやけ! 和! 輪! わっ!」では各障害者団体が和太鼓やダンスを披露しました。
十日は和歌山大学で五つの学習講座と四十四の分科会、四つの特別分科会を開きます。
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