2008年8月8日(金)「しんぶん赤旗」
「日本共産党が人気」
韓国紙、相次ぎ報道
党員増加 ■ 社会主義に関心
韓国メディアが、日本での共産党人気の高まりに注目しています。日本共産党が七月の第六回中央委員会総会(六中総)で、昨年九月から毎月千人が入党していることを発表して以来、韓国紙四紙が取り上げました。
韓国日報は五日、「十カ月で党員が一万人増加するなど、日本共産党が最近、大きな人気を博している」「ワーキングプアの増加などの影響で、日本で共産主義に対する関心が大きくなっている」と報じました。
6中総を引用
記事は、「わが党がこれまで体験したことのない新しい状況」という六中総での志位和夫委員長の報告を引用し、「共産主義に対する拒否感が、韓国に劣らず根深い日本で、このように党員が増加するのは非常に異例だ」と指摘。
新規入党者のうち、三十代と六十歳以上がそれぞれ20%を占めていることに着目し、「格差社会の被害を体で感じている若者と高齢者がほぼ半数を占めている」ことを紹介しました。
ソウル新聞も同日、「日本で再び台頭する社会主義」と題する記事を掲載しました。「貧富の格差が拡大していく両極化は韓国だけの問題ではない」と述べた上で、日本での社会主義への関心の高まりを紹介。
「共産党の党員が増えたのに加え、プロレタリア文学と社会科学書籍が脚光を浴びている。そのため、まだ大きくはないが、社会認識の変化が始まっているという分析も出ている」と報じました。
党の株上がる
ハンギョレ紙は、六中総が閉会した翌日の七月十三日、「日本の“新貧困時代”共産党の株が上昇」とする記事を掲載。「六月の沖縄県議選では無党派層に深く入り込み、第一野党に躍進した。東京都のある市長選挙でも党員である現職市長が四選に成功した」ことを紹介しました。
経済紙・毎日経済は七月二十六日、バブル崩壊後の日本の長期不況と韓国の経済危機を比較した記事の中で、ワーキングプア問題が深刻な社会問題になる中、「共産党の株が上昇する現象も出てきた」と書きました。