2008年8月7日(木)「しんぶん赤旗」
未来守る意志示そう
広島市長 憲法順守・核廃絶訴え
平和記念式典
広島市主催の平和記念式典が六日、広島市中区の平和記念公園で行われました。
式典には被爆者、遺族など約四万五千人が参列し、五十五カ国から大使などが出席しました。
秋葉忠利広島市長らによる献花のあと、原爆投下と同じ午前八時十五分に参列者全員で一分間の黙とうをしました。
秋葉市長は宣言のなかで、「いま必要なのは子どもたちの未来を守る強い意志と行動力だ」としたうえで、日本政府に対し、憲法の順守、核兵器廃絶へ向けた主導的役割の発揮、原爆症の認定などに当たっては海外の被爆者を含め、被爆者への実態に即した援護策の充実を求めました。
潘基文(パンギムン)国連事務総長のメッセージを代読したセルジオ・ドゥアルテ国連軍縮問題担当上級代表は「広島と長崎の被爆の記憶をとどめつつ、核兵器のない平和で安全な世界を実現するため、あらゆる人々と手を携えていく」と連帯を表明しました。
こども代表は「平和への誓い」のなかで「原爆や戦争の事実に学び、次の人たちにヒロシマの心を、世界の人々に平和のメッセージを伝えます」と決意をのべました。
式典には福田康夫首相も出席してあいさつしました。
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