2008年8月7日(木)「しんぶん赤旗」
国際共同行動スタート
核兵器ない世界へ
被爆63年 ヒロシマデー集会
広島への原爆投下から六十三年を迎えた六日、原水爆禁止二〇〇八年世界大会・広島のヒロシマデー集会(閉会総会)が広島市で開かれ、七千五百人が参加しました。二〇一〇年の核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけた新署名「核兵器のない世界を」にとりくむことを確認し、参加者が第一署名者となり全世界的な共同行動キャンペーンをスタートさせました。
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参加者の約半数を占めた青年たちのパワーが舞台ではじけました。横断幕や折り鶴を手にした青年が海外代表とともに舞台にぎっしりと並び、会場が一つになって「平和」を意味する各国語を唱和、「平和こそ未来」と歌声を響かせました。
神奈川土建の青年は「若い人たちが声を出し始めています」と、横須賀への米原子力空母配備反対のとりくみを元気よく報告。平和サークルで活動する東京と大阪の高校生は、「戦争体験者から受け継いだバトンをつないでいきます」と初々しく発言しました。青年分科会の被爆者訪問を準備した広島の青年、「思い切って大運動を展開したい」と決意をのべた愛知の青年らが登壇しました。
被爆者を代表して、原爆症認定集団訴訟全国原告団の中山高光副団長(熊本原告)は「福田総理は原告十連勝の重みを受けとめ、解決への決断を」と訴えました。韓国原爆被害者協会の白永基(パクヨンギ)副会長は「核兵器をなくし人類の永遠なる平和のためにすすむことを約束する」と表明。二人がつないだ手を高く掲げ、抱擁を交わすと、参加者は大きな拍手を送りました。
エクアドル、キューバ、ノルウェー、ベネズエラの政府代表が特別発言しました。決議「広島からのよびかけ」と、原爆症認定問題のすみやかな解決を要求する特別決議を拍手で採択しました。
新署名開始を宣言
日本原水協の高草木博事務局長は行動提起で、二〇一〇年の核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけた全世界的な共同行動キャンペーンの一環として、世界大会に参加した国内外の代表が連名でよびかけた新署名「核兵器のない世界を」の開始を宣言しました。
新署名は、核保有国に核兵器廃絶の「明確な約束」の実行を求め、すべての国の政府がすみやかに核兵器禁止・廃絶条約の交渉を開始し、締結するようよびかけています。
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