2008年8月6日(水)「しんぶん赤旗」
広島きょう被爆63年
広島は六日、アメリカによる原子爆弾の投下から六十三年を迎えます。
一九四五年のこの日、午前八時十五分、B29「エノラ・ゲイ」が投下した爆弾は、広島市上空約五百八十メートルで炸裂(さくれつ)。数千度の熱線・爆風と放射線が市民を襲いました。たった一発の爆弾で年内だけで、当時の広島市全人口の四割、約十四万人の命が奪われました。
被爆者健康手帳を持つ被爆者は二十四万三千六百九十二人(三月末現在)。平均年齢は七十五・一歳といっそうの高齢化が進んでいます。
被爆者が全国各地で取り組んでいる原爆症認定訴訟は、七月十八日の大阪地裁判決まで原告側が十連勝。被爆者救済をかたくなに拒絶してきた被告・国を司法が断罪し続けています。
しかし、原爆症と認定された人は二千百八十八人にすぎず、被爆者手帳を持つ被爆者の1%にも及びません。
この一年で亡くなった広島の被爆者は四千三百人、新たに死亡が確認された人をあわせて五千三百二人の名簿が原爆碑に奉納されます。原爆死没者は合計で二十五万八千三百十人になりました。広島市では原爆犠牲者を追悼し、核兵器廃絶、平和を願う行事が終日行われます。
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