2008年8月5日(火)「しんぶん赤旗」
佐世保に米原潜入港
放射能漏れ艦と同型
市民ら抗議集会
米海軍攻撃型原潜ラ・ホーヤが四日午前、長崎県佐世保港に入港しました。三日前にラ・ホーヤと同型艦である米原潜ヒューストンが放射能漏れ事故を引き起こしていたことを米政府が認めた直後の入港となりました。
佐世保原水協や平和委員会の代表ら約二十人が、午前九時から前畑岸壁で、米艦船ラ・ホーヤ入港緊急抗議集会を開きました。
主催者を代表して山下千秋佐世保原水協理事長は、「安全神話論が破綻(はたん)し、市民のなかに不安が広がっている中に、そんな心配などお構いなく入港した米軍と、これに追随し、入港を容認する日本政府に対し、抗議の世論を広げよう」と呼びかけました。
新婦人代表の真如詠子さんは、「放射能漏れは微量だったというが、漏れてはいけないものが漏れたのが今回の事件。核被害の危険にさらされているのかと思えば本当に怖いです。安心して暮らしたいという市民の願いを踏みにじる米軍とアメリカいいなりの政治に怒りを覚えます」とあいさつしました。
参加者は、「ラ・ホーヤの入港反対」「今後一切の原潜入港を許さないぞ」「核持ち込み反対」と、シュプレヒコールしました。
ラ・ホーヤ 米海軍のロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦でハワイ・パールハーバー基地に所属。排水量約七〇〇〇トン、全長約百十メートル、乗員約百三十人。原子炉一基を搭載。魚雷や巡航ミサイル「トマホーク」を装備しています。
同艦では二〇〇四年七月、佐世保基地寄港中に火災が発生したことがあります。
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