2008年8月4日(月)「しんぶん赤旗」
原水爆禁止世界大会・国際会議
核兵器廃絶の世論と運動を大きく高揚させていく
緒方副委員長の発言
(要旨)
原水爆禁止二〇〇八年世界大会・国際会議で二日、日本共産党の緒方靖夫副委員長が発言しました。要旨を紹介します。
今年の原水爆禁止世界大会の重要な任務の一つは、二〇一〇年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に照準を合わせ、核兵器廃絶の世論と運動を大きく高揚させていくことにあります。
反核・平和の流れを強化できる根拠は、大きく急速に発展してきた国際情勢の展開と世界の反核平和勢力の強化にあります。
第一に、核兵器廃絶の最大の障害となってきたアメリカのブッシュ政権が一国行動主義の看板のもとにすすめてきた核どう喝を含む「先制攻撃戦略」が破たんしていることです。アフガニスタン、イラクでの戦争の失敗は、その象徴です。
第二に、世界各地で国際秩序の新たな担い手として自主的な地域の平和共同体の動きが大きく発展していることです。
第三に、こうした動きのなかで、国連を構成する国々が主権国家として平和の担い手の役割を強めていることです。発展途上国、中小国の役割は、拡大しています。いわば「すべての国による参加」型が二十一世紀の国際政治の特徴となっています。
こうした情勢の発展のもとで、反核平和をめざす世界の政府、自治体、NGO(非政府組織)、市民の連携が大きく前進しています。たたかってこそ前進できます。変化する情勢をとらえ、世界に働きかけ、人類にとって歴史的課題である核兵器のない平和で公正な世界を実現するために奮闘することを誓います。
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