2008年8月4日(月)「しんぶん赤旗」
チュニジア党大会閉会
「先進国めざす挑戦」
日本共産党と交流広がる
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【チュニス=松本眞志】チュニジア政権党の立憲民主連合(RCD)第五回大会は二日、決議を採択して閉会しました。大会は三百五十人の中央委員を選出し、ベンアリ党首(大統領)を二〇〇九年の大統領選挙候補とすることを確認しました。
ベンアリ氏は閉会演説で、今大会を「挑戦の大会」と位置づけたことについて、「チュニジアを先進国の地位に押し上げるための新たな行動と活動の段階、包括的発展プロセスの重要な段階に入った」と説明。資源が少ない状況下での人的資源活用の必要と、女性と若者の地位向上を国づくりの根幹に位置づけることを改めて訴えました。
大会決議では、イラク、レバノン、パレスチナなど中東地域での紛争解決への積極的貢献、近隣のマグレブ諸国や湾岸諸国、欧州連合(EU)などとの協力、今年七月発足の地中海連合の発展のための努力など、多国間外交の促進が強調されました。
大会に参加した日本共産党代表の小池晃政策委員長はこの日、ルーマニア、スペイン、カメルーン、フランスの代表、大会会場地元のクラム市の女性市長、前大会で党代表団の案内役だったアブデルラティフ・ハマム氏らと交流。日本共産党紹介パンフレットを読んだ代表が、「あなたの党が言っていることは正しい」と共感を示し、「話し合う時間を割いてほしい」と懇談を申し出る場面もありました。