2008年8月3日(日)「しんぶん赤旗」
原水爆禁止世界大会
核不拡散条約 NPT会議へ新署名
広島 国際会議で提起
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三十四カ国から九十九人の代表を招き、原水爆禁止二〇〇八年世界大会・国際会議が二日、広島市内で始まりました。三日間の日程で、初日は二百五十人が参加。核不拡散条約(NPT)再検討会議を二〇一〇年に控え、世界で核兵器廃絶の世論をどう強めていくかについて、意見を交わしました。
討論で、原水爆禁止日本協議会の高草木博事務局長は「次回のNPT再検討会議は核兵器廃絶の世論を高めるチャンスだ」と強調。(1)すべての国連加盟国に、核兵器全面禁止条約を求める国連総会決議を採択するよう求める(2)全世界で核廃絶世論を喚起するために新たな国際署名運動「核兵器のない世界を」に取り組み、再検討会議に提出する(3)内外で被爆の実相を伝える原爆展の運動を広げ、国内では全市町村で開催する―の三点を提起しました。
会議では、主催者を代表して日本原水協の沢田昭二代表理事、被爆者を代表して日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳事務局長がそれぞれあいさつ。政府代表としてハッガッグ駐日エジプト大使館一等書記官があいさつしました。討論で日本共産党の緒方靖夫副委員長が発言しました。
また、現在も続くイラクとアフガニスタンでの戦争をめぐり、二人の女性海外代表が発言し、平和の重要性を訴えました。
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