2008年7月30日(水)「しんぶん赤旗」
世論が起訴断念させた
国分寺ビラ事件報告集会
マンションの集合ポストに議会報告のビラを配った日本共産党の幸野統(おさむ)・東京都国分寺市議が住居侵入容疑で書類送検され、不起訴となった事件で、「不起訴決定報告集会」が二十九日、国分寺市内で開かれました。市民ら約八十人が参加し、今後は裁判が進行中のビラ弾圧事件の支援に取り組むことを確認しました。
幸野市議の支援者らでつくる「ビラ配布、知る権利・知らせる権利を守る国分寺の会」の主催。
集会では、富永由紀子弁護士が送検から不起訴処分までの経緯を報告。「全国から不起訴を求める署名が寄せられ、大きな力になった」と語りました。
参加者も発言。支援者の女性が「近くに住む知人が、事件を知って『どんな政党のビラだって読みたい』と憤り、運動に参加してくれた」と語りました。
「葛飾事件」の当事者、荒川庸生さんも出席し、「皆さんの怒りの声が検察に起訴を断念させた。次は私の事件で無罪を勝ち取り、公安警察と検察の横暴に歯止めをかけたい」と語りました。
幸野市議は支援者に感謝した上で「不起訴を勝ち取ったことに確信を持って、次のステップに進む。葛飾事件の支援に力を尽くす」と決意を述べました。