2008年7月27日(日)「しんぶん赤旗」

築地移転報告

白紙撤回へ頑張る

市場業者ら 情報公開・議論を


 築地市場移転予定地(東京都江東区豊洲)の土壌汚染問題で、都の専門家会議が市場移転を容認する報告書をまとめたことに対し、築地市場の水産仲卸業者らでつくる「市場を考える会」は二十六日、都庁内で記者会見し、豊洲移転を厳しく批判しました。

 同会の山崎治雄代表は「移転はだめという報告書を出してほしかった。行政は移転に進むだろうが、移転の白紙撤回に向け頑張っていきたい」とのべました。

 日本環境学会の畑明郎会長(大阪市立大学大学院教授)は、さまざまな問題があると指摘し、「地盤の深い所にある汚染土壌は取りきれないし、汚染地下水も残るだろう。絵にかいたもちのような対策案をまとめたのは科学者として無責任だ。都は移転をやめ、築地で再整備すべきだ」と語りました。

 山崎代表らは同日、「報告書は無効だ」との声明を発表。「食の安心・安全を担保するため、すべての情報を、中立で公開された場で透明性を持った検証・議論をするよう要望する」としました。

 会見では、日本共産党の小竹ひろ子都議が同席しました。


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