2008年7月27日(日)「しんぶん赤旗」
だれもが人間らしく
名古屋 母親大会始まる
女性の願いを出発点に話し合い連帯しようと、第五十四回日本母親大会が二十六日から二日間の日程で、名古屋市で始まりました。
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名古屋工業大学など市内三カ所で行われた三十八の分科会、シンポジウムには、約七千百人が参加。「憲法九条を守れ」「後期高齢者医療制度は廃止に」の国民的な共同が広がるもとで、「明るい気持ちでいっぱいです」(静岡県清水市の女性=六十五歳=)と元気な母親たちの声が会場にあふれました。
分科会のあと、参加者は、市内を母親行進しました。
母親大会は、「若い世代とともに、だれもが人間らしく生きられる社会を」めざしています。分科会のテーマも多彩です。岡山県倉敷市の二十一歳の女性は、「女も男も生き生きと」の分科会に参加。「職場の先輩に勧められ初めて参加しました。DV(ドメスティック・バイオレンス)問題に関心があります」
奈良県大和郡山市から参加したのは保育士の女性(45)。「気になる子どもとの接し方を学びたい」と「どの子もわかる喜びと豊かな発達を」の分科会に参加しました。
分科会の話し合いでは、「私たちの運動が政治を動かしている」と誇らしげに語る姿が目立ちました。
「後期高齢者医療制度を考える」の分科会には、七十五歳になったという女性たちの差別医療に対する怒りの発言が相次ぎました。高知市から参加した女性は、老人クラブをはじめ地域の共同した力で何度も集会を開き、地域の雰囲気を制度撤廃へと変えてきたと発言。
「国際シンポ―世界の女性と連帯し、輝かせよう憲法9条!」では、イラク戦争で息子が戦死し、反戦の座り込みを続けるアメリカの女性が同国でも母親たちが戦争反対の大きな声をあげていると発言し、参加した母親たちを励ましました。